2009年8・9・10月の営業報告
■気がついたら、もう3ヶ月も経っておりました……。大物の仕事が立て込んだのもあるんですが、Twitterでちょこちょこツイートしてると(http://twitter.com/camiroi)、仕事以外の「文字書き欲求」が解消されちゃうところもあり。いやまあ、それじゃダメだろう、と思ってはいるのですが。
http://www.ohtabooks.com/eroticsf/blog/2009/08/24143959.shtml
10月まで放映されていた、アニメ版『青い花』のファンムック。発売されたタイミングが、アニメ放映中の9月頭だったこともあって、アニメどっぷりというよりは原作コミックに軸足を置いた構成になっています。僕は、企画の一部に口を出させていただいた以外は、キャストやスタッフへのインタビュー、原作者・志村貴子の対談原稿、用語辞典などを担当。気づいたらそれぞれ、結構な量になってました……(笑)。なかでも、カサヰ監督×シリーズ構成の高山文彦×志村先生の鼎談記事&志村×羽海野対談は、自分の持てる力をすべて注ぎこみ、そのために大幅に〆切から遅れるという事態に……。いやはや、本当に面目ない(泣)。でも、僕の記事がどうのこうのじゃなく、ぜひ一読してほしいムックになっていると思います。
●『青い花』第1巻(メディアファクトリー)
でもって、その『青い花』。10月からDVDのリリースがスタートしました。そのうち、封入ライナーというかコピーみたいなものを、ちょこっと書かせていただいてます。夏期のテレビアニメのなかでは、ぶっちぎりのクオリティを誇る作品なので、ぜひ。
●『コンティニュー』Vol.47(太田出版)
http://www.ohtabooks.com/continue/
『シンケンジャー』が表紙の第47号(9月発売)。で、ここでもやっぱり『青い花』を担当しております。メインは志村貴子への単独インタビュー。この時期、比較的いろんな媒体にインタビューが掲載されたんですが、短いながらも核心をついた取材になったんじゃないかな……と。2時間近くテープをまわしたのですが、そのほとんどは使わなかったという、結構乱暴な取材でした。
ライターの前田久くんに会うたび「『オトナアニメ』になんか書かせてよー」と絡み続けていたら、書かせてもらえました(笑)。巻頭「『化物語』&シャフト」という特集に「シャフトの魅力はどこにあるのか?」という一文を寄せています。というか最初、編集部からは「何人かのライターで、クロスレビューっぽい感じになります」って聞いていたのですが、完成したものを見ると、僕がひとりで偉そうに書いてるという……。そんなつもりは全然なかったんだけど、まあいいか(笑)。『化物語』の影響ですごく売れたみたいで、書店やAmazonでは売り切れが続いていましたが、今はちょっと手に入りやすくなったのかな?
http://www.kadokawa.co.jp/comic/bk_detail.php?pcd=200907000011
こちらも春〜夏期の話題作のひとつ、アニメ版『戦国BASARA』の公式ガイドブック。このうち、メイキングパートの「原画解説」みたいなものを担当しています。やっぱり圧巻は、西尾鉄也さんが担当されたオープニングの原画。一応、全原画を掲載したんですが、非常に興味深いページに仕上がっています。
●『ダ・ヴィンチ』2009年9・10・11月号(メディアファクトリー)
http://web-davinci.jp/contents/guide/index.php
レギュラーの「ミュージック ダ・ヴィンチ」(レコメンドはそれぞれ、城南海、Base Ball Bear、スムルース)、および10月号では『キャッチャー・イン・ザ・トイレット』の伊瀬勝良さんへの著者インタビュー、11月号ではザ・クロマニヨンズの甲本ヒロトさんの「オススメの1冊」のインタビュー記事を担当しています。取材前、クロマニヨンズの新譜を聞きながら「なんかジョナサン・リッチマンみたいだなー」と思いながら現場に行くと、ヒロトさんがモダン・ラヴァーズ(ジョナサン・リッチマンがリーダーを務めたバンド)のTシャツを着ていて、思わずのけぞってしまいました(笑)。あと意外なSF好きで、ラファティの『宇宙舟歌』とベスターの『ゴーレム100』の話が出てきたりして、驚きつつも「ああ、なるほどなー」と思ったり。
●『テイルズ オブ マガジン』Vol.12・13・14(角川書店)
http://www.kadokawa.co.jp/mag/bknum.php?tp=comptiq
1年以上にわたって、なんやかんやとお世話になっていた『テイルズ オブ マガジン』ですが、10月25日発売の14号にて一旦、終刊(なぜかAmazonでは、第14号がリンク切れ……)。関係者のみなさん、お疲れさまでした。3号とも、現在公開中の劇場版『テイルズ オブ ヴェスペリア 〜The First Strike〜』(http://www.tov-movie.net/)の記事を担当。最終号では30ページ近くの大特集で、映画の背景となったスペインの世界遺産・クエンカロケのお話を伺ったりしています(ロケの写真も多数掲載してみました)。アニメーションにおける「ロケハン」に興味のある方は、ぜひご一読いただけるといいかなと思います。
こちらは、隔月レギュラーの「Media Showcase」コラム(ゲーム欄)。この回は、話題の『ラブプラス』を取り上げつつ、なぜか半分以上は「ミクフェス」動画の話を書いている、という……。ここで考えたことは、もう一度ちゃんと練って、書いてみたいなと思うんだけど、いわゆる“ヴァーチャルアイドル”論になっちゃいそうな気もするので、このくらいでいいのかな、と思ったり。
●『メガミマガジン』2009年10・11・12月号(学研)
http://www.e-animedia.net/app/index.php?CMD=JMP&ID=mainpool/megami
こちらは、レギュラーの「キャラクターキャッチアップ」を担当。11月号からは、カラーページに格上げになりました。あと、イベントレポートページも担当。基本的に、実際の執筆作業は事務所の野口くん&岩村くんにお願いして、僕はチェックと取りまとめをやっています。
●『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』第1巻・第2巻・第3巻(アニプレックス)
この春から始まった、新シリーズのDVD&BD(商品画像はDVDのものです)。封入パンフレットの構成と執筆を担当しています。制作サイドからの要請もあり、収録話数のシーンをピックアップして、原画の紹介・解説ページを作りました。なんかこういうメイキングの仕事が、やたらと多かった3ヶ月ではありました。このあとお話は、シン国の連中が参入してきて新たな展開に。放映に対する反響も、だんだん大きくなってきたようで嬉しいかぎりです。
●『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST Original Soundtrack 1』(アニプレックス)
こちらは千住明氏によるサウンドトラック盤。「なんか導入っぽいテキストが欲しい」というオーダーで、封入パンフレットの冒頭に、ちょこっとしたテキストを書きました。結構、〆切まで時間がなかったので、あわてて書いた記憶が……。ワルシャワ・フィルらしい厳粛なサウンドと、各オープニング&エンディングがバランスよく織り交ぜられていて、なかなか素敵なサントラになっていると思います。
http://kc.kodansha.co.jp/gononi/
DVDシリーズに参加した延長で、10月6日発売のOAD版でもジャケまわりのあらすじを担当。テレビシリーズからは漏れてしまった、ちょっと心温まるエピソードが4本収録されています。この作業にあたって久しぶりに『5の2』を観てみたんですが、じわじわいいアニメだなー、と。
■……と、こんなものかな? まだ抜けがありそうな気もしますが、それはそれ。思いついたときにでも追加しておきます。