2005-01-01から1年間の記事一覧

『テヅカ・イズ・デッド』を読んだ

■『スタジオボイス』マンガ特集の座談会の帰り際、伊藤剛さんがちらっと話されていて、とても楽しみにしていた『テヅカ・イズ・デッド』を、ようやく読み終わった。すごく面白い。そして「うーん……」と考え込んだ。 ■彼が、この本で展開している問題意識とい…

目に見えるものはすべて風景

■日記でもブログでも掲示板でもいいんだけど、インターネットで交わされてる言葉のあり方って「何かに似てるなあ、何だっけかなあ……」と思いつつ、今年のお正月、実家に帰って母親から「パソコンの調子が悪いのでちょっと見てよ」と言われて、ちょこちょこイ…

予防注射

■僕が出版社で働き始めた頃、よく耳にしていた議論があって、それは「テレビゲームは商品か作品か」という議論。だったのだけれど、僕には何が問題になっているのか、ずーっとピンとこなかった。というか、今だにピンと来ていなくて、それはつまり僕にとって…

この電車は君たちをどこまで乗せていくのかな?

■……というのは、この間、最終電車に乗ってたら、前の席で仲のよさそうなカップルが肩を寄せ合って眠っているのを見て思ったこと。荒れてるなあ、俺。 ■前々から噂に聞いていたユリイカ増刊『オタクvsサブカル』が、書店に並んでいるのを発見。ふーん……と目次…

開けたら閉める

■E3にあわせて、PCをあわてて買い換えたおかげで、以前事務所メンバーからプレゼントしてもらったiPodが気軽に使えるようになって、ついでに「ハイパー」連載でお世話になっている松浦さんが深く関わっているレコミュニに入会して、曲をダウンロードして…

君の瞳に恋してる

■なにが原因なのか、よく眠れない日々が続いているのですが。 ■鈴木謙介『カーニヴァル化する社会』がとても面白かったので、彼の前著である『暴走するインターネット』をいまさら改めて読んでみた。で、いろいろ思うところがあったのだが、彼の師である宮台…

a material girl in the kiddy land

■あまり長い間放置しておくのはまずいよなあと思いながら、特に書くことも思い浮かばず、『スタジオボイス』のレビュー書きでバタバタとし、そのあとはすぐに『ハイパープレイステーション2』の準備が始まって、ひと段落ついたと思ったら去年に引き続きE3取…

それなりの愛で満たされてしまうのは罪かい?

■ビーチボーイズの『ペット・サウンズ』とバッファロー・スプリングフィールドの『アゲイン』は、僕にとって忘れることのできない作品――というよりも、むしろ体験なのだった。という話をしてみようと思う。 ■ホットロッドサウンドの代名詞的な存在だったビー…

サーバは要求を理解しませんでした

■春コミケにもふたけっと2にも行けませんでした。忙しいのはいいことだが、それは同時に罪だ。 ■ウエルベック『素粒子』のメインモチーフのひとつである「科学革命という“第二次形而上革命”」について、前書きで触れている中沢新一の「カイエ・ソバージュ」…

よく考えてみるまでもなく

■さっきからずっとテレビにマーサ・スチュワートが出てるんだが、誰かに似てるな誰だっけな、あ、そうか、レニー・ゼルウィガーだ。 ■『トップをねらえ2!』の、確か第1巻のパンフレットで、鶴巻監督が「“フラタニティ”というのは『フリクリ』にも出てきま…

僕が話す言葉の殆どはもう意味すらないよ

■時代劇専門チャンネルで『大江戸捜査網』第3シーズンが始まっていて、毎日楽しみで仕方がない。というのも、制作が日活から三船プロに移った影響か、非常にケレンの効いた70年代テレビ時代劇特有のワクワクが画面中に漲っていて、主演の杉良太郎も楽しそう…

んで『ブラック・ラグーン』の話

■前回『ブラック・ラグーン』をちらっと取り上げたのは、小難しい話をするときにマンガとかも一緒に取り上げておけば幅が広がって(るように見えて)、気が利いてるじゃーん。というわけでは全然なくて、触れておきたい内容があったからなのだった。書き終え…

カラフルハッピーマテリアルゴー

■宮台真司・仲正昌樹『日常・共同体・アイロニー』の始めんところをつらつら読みながら、最近ずっと同じことばっか考えてるんだなあ、と我ながら呆れる。『ブラック・ラグーン』のロックのセリフで言うなら「犬みたいに同じところをぐるぐる回って」る。しか…

やる気、でろー

■このお正月、実家に帰って何をやっていたかというと、毎日、ダラダラとテレビでお笑い番組をチェックしてました。たまに繁華街に買い物に出たり、ミニシアターみたいなとこでずっと観に行かなきゃと思ってた『雲のむこう、約束の場所』をようやく観たりもし…