2009年4月の営業報告

■去年、お手伝いさせていただいたお仕事のひとつに『レオナルド博士とキリン村のなかまたち』というフラッシュアニメがありました。詳しくは、http://www.ften.jp/movie/virep_cm.htmlをご覧いただきたいのですが(web版の動画もあります)、テレビ東京系で放映されていた「ファイテンション☆テレビ」という番組内の1コーナーで、監督はべんぴねこさん。何本かの脚本で参加させていただいたのですが、このたびめでたくDVD化が決定しました! ……といっても、今回ソフト化されるのは、全26話から厳選された16本。しかも普通にリリースされるわけではなく、期間限定受注生産。つまり、注文があった分だけ作る方式なわけですね。なので、この機会を逃すともう二度と手に入らない可能性があります(笑)。DLEの通販サイト(http://www.dle-shop.jp//ケータイの方は、http://www.dle-shop.jp/m/)で5月15日まで予約できますので、よろしければぜひ。僕も買います。


■というわけで、4月リリース分の営業報告です。今月は、イレギュラーな仕事が多かった……のかな?


●『亡念のザムド』公式サイト

http://www.xamd.jp/

地上波放映も始まった『ザムド』ですが、「スペシャル」コーナーの新コンテンツ「用語集」のライティングを担当しました。かなり特殊な言語感覚の作品なので、視聴の際の参考にしていただけるといいかなあ、と思います。あと、DVD&ブルーレイの発売も発表されてますね。


●『ダ・ヴィンチ』2009年5月号(メディアファクトリー

http://web-davinci.jp/contents/guide/index.php

ダ・ヴィンチ 2009年 05月号 [雑誌]

表紙は掘北真希な“15周年記念”号。レギュラーの「ミュージック ダ・ヴィンチ」に加えて、15周年記念の「プラチナマンガランキング150」特集にアンケートで参加しました。「ミュージック ダ・ヴィンチ」のレコメンドで取り上げたのは、清竜人のミニアルバム『PHILOSOPHY』。すでに各方面で話題になり始めていますが、とても印象的な声と個性を持ったアーティスト。どこの文脈に根ざしてるわけでもなく、ひょいとこういう人が出てくるのが、音楽の面白いところだなと思います。


●『テイルズ オブ マガジン』Vol.8(角川書店

http://www.kadokawa.co.jp/mag/bknum.php?tp=comptiq

Tales of magazine VO.8 2009年 05月号 [雑誌]

引き続き、アニメ版『テイルズ オブ ジ アビス』のページを担当。全体のディレクションおよび原稿チェックを担当。


●『ニュータイプ』2009年5月号(角川書店

http://anime.webnt.jp/nt-backnumber/detail.php?mag=1&latest=1

Newtype (ニュータイプ) 2009年 05月号 [雑誌]

表紙は『シャングリ・ラ』。春の新番組特集ということで『アスラクライン』の取材&執筆を担当。『ニュータイプ』では最近、本文のないページ構成が多くなってきているのですが(よりキャラクターに焦点をあわせたページになってるってことですね)、作品の全体像をいかにコンパクトにまとめて誌面に反映させるかが、考えどころだなあ、と。


●『CONTINUE』Vol.45(太田出版

http://www.ohtabooks.com/continue/

コンティニューvol.45

表紙&第一特集は『劇場版 交響詩篇エウレカセブン』。で、ちらっと短いコラムを書かせていただきました(テレビシリーズ後のイベントで上演された「第51話 ニューオーダー」について)。あと、第二特集の『ソウルイーター』で、南雅彦プロデューサーとシリーズ構成の大和屋暁の対談記事を、また「CNT EXPRESS」のコーナーで『神のみぞ知るセカイ』の作者・若木民喜への取材&執筆を担当しています。こうして書くといろいろやってそうに見えますが、量としては大したことはありません(笑)。


■ここからは、個人的な追記。取材で、大和屋暁さんと初めてお会いできたのは、とても嬉しかった。僕がアニメの仕事を始めるにあたって、彼が脚本で参加した『おジャ魔女どれみ』の影響はすごく強い。「ああいう仕事をやりたいな」と思って、紆余曲折の末、『少年突破バシン』の脚本に(偶然にしろ)参加させていただけたのだから、感謝してもし尽くせません。


■あと、これはあくまで個人的な感想なのですが、巻頭の京田監督への7万字インタビューを読んで、……うーん、これじゃダメだろうと正直、思いました。インタビュアーの林編集長は(自分でも書いているところですが)、ツッコミどころをことごとくスルーしてる。しかもそれに輪をかけて問題なのは、最終的に『エウレカ』を“同世代感”に回収しようとしてしまっている。『劇場版エウレカ』が、京田知己という個人の色に強く依存した作品なのは間違いないのですが、しかしそれを“同世代”などという、もやもやとしたものに回収してしまうのは、作品にとって端的に不幸である――と、本編を観た後には、なおのこと強くそう思います。


●『このアニメがすごい!2009』(宝島社)

http://tkj.jp/book/?cd=01699001

このアニメがすごい! 2009

宝島社から出ている年刊ムック。去年からの参加ですが、今年もアンケートで参加。……なんですが、あまり何も考えずに選んだので、参考になるかどうか。あと、年間ランキングで『崖の上のポニョ』が9位になってしまうあたりに、今のアニメのコア視聴者層と大衆との乖離が、端的に表れている気がします。……すいません、ウソです。


●『メガミマガジン』2009年6月号(学研)

http://www.e-animedia.net/b_megami.html

Megami MAGAZINE (メガミマガジン) 2009年 06月号 [雑誌]

毎月のレギュラー「キャラクターキャッチアップ」のみ。今月は5ページだったのですが、ゴールデンウィーク進行と丸かぶりで、いろいろ大変でした(って先月もそんなことを書いた気がする)。


●『劇場版 天元突破グレンラガン 螺巌篇』劇場パンフレット

http://www.gurren-lagann-movie.net/

4月25日から公開になっている、劇場版『グレンラガン』。完結編となる『螺巌篇』の劇場パンフを『紅蓮篇』に引き続き。担当したのは、キャラクター紹介と声優陣へのインタビュー、あと出張版「作画の鬼」「撮影虎の穴」のメイキングページ。『グレンラガン』とは、テレビシリーズ版の頃からのおつきあいでしたが、これにてプロジェクトも一旦、完結。初日の舞台挨拶にも(仕事で)お邪魔したのですが、ファンの人たちとスクリーンを見上げながら、何かとても感慨深いものがありました。映画本編については、また項を改めて書ければな、と思っています。


●『公式ガイドブック 交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい』(角川書店

http://www.kadokawa.co.jp/comic/bk_detail.php?pcd=200901000527

公式ガイドブック 交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい

こちらも同じく、4月25日から公開になった『劇場版 交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい』の、公式ガイドブック。担当したのは、村木靖特技監督、デザイナーのコヤマシゲト、メカデザインの柳瀬敬之南雅彦プロデューサーへのインタビュー。上で書いた『CONTINUE』のロングインタビューとも絡む話題ですが、この『劇場版エウレカセブン』については、その過激な(といっても物語だけじゃなくて、表現方法においても)内容から、賛否両論が出てきそうだなと思っていましたが、結局何が問題なのかというクリティカルなポイントを、誰も上手く言語化できていないような気がします(それはもちろん、僕自身も含めて)。


●『ミチコとハッチン』第4巻(メディアファクトリー

http://www.michikotohatchin.com/

ミチコとハッチン Vol.4 [DVD] ミチコとハッチン Vol.4 [Blu-ray]

テレビシリーズの放映は終わってしまいましたが、DVDはまだまだ続きます。この第4巻には、第7話&第8話を収録。第7話はXEBECの、第8話はガイナックスグロス回(絵コンテ・演出は『バスカッシュ!』の板垣伸)だったんですが、どちらもクオリティの高い回になっていると思いました。ジャケットおよび封入パンフレットのライティングを担当。


■そして、こちらも好評放映中の『バトルスピリッツ 少年突破バシン』(http://www.nagoyatv.com/battlespirits/index.sms)。前のエントリでも触れましたが、僕が脚本を担当した第34話が、5月3日に放映されます。DVDも絶賛リリース中です。こちらもよろしくお願いします!