インターナショナル・デートレイプ

■改めて読み返すと、すげえ煮詰まってる感じがする。といっても別にそんなにずっと怒ってばかりいるわけでもなく、ここ数日は急ぎの仕事もなく、自宅で原稿を書いたり、レコードを聞いたり、古本屋に行ったり、自炊したりしてるんですが。


■このページタイトル「MIYASHOWTIME」というのは大塚くんがつけてくれたもので、だいだいにおいて「MIYASHOW」という渾名も彼の命名。たぶん「MIYASHOW」と「SHOWTIME」をかけてこのタイトルになったのではないかと推測するのだが、細かいことはよく知らなかったりする。


■もともとこの日誌をひとりで書くことになって僕がいちばん最初に考えたタイトルは「インターナショナル・デートレイプ」というもので、「インターナショナル」を「スーパーロボット」に変えてもいいよーなどと適当なことを言っていたのだが、見事に却下された。だけど「デートレイプ」って言葉には、なんだかヘンな思い入れがあって、ア・トライブ・コールド・クエストの名盤2nd中の曲「The Infamous Date Rape」を聞いてからずっと、どこかで使いたいなあと思っていて、その想いは果たせずにいる。


■という事情からもわかるとおり「デートレイプ」というのは僕の勝手な造語ではなくて、“デート相手に強姦されること”って意味もちゃんとある。つまり、ただのデートだと思ってたのに無理矢理セックスを強要された、ということ。……なんだけど、それってそのまんまじゃんよと思わなくもなく、それは日本では「デート文化」がちゃんと育っていないことが背景にあるのかもしれないが、よくわかりません。でも面白いことに日本語の「和姦」に相当する単語って、英語にはないっぽいんだよね。ここらへんに日米の価値観の差異が垣間見えるのかな。とか。


■いずれにしろ「デートレイプ」って言葉には、暴力とセックスと愛とお金の匂いがプンプンして、心がザワザワする感じがする。たぶん僕はこの(いびつな?)四角形に強烈に魅せられていて、そういうものを感じさせてくれないアートから、急速に興味を失いつつある。もちろん暴力にもセックスにも愛にもお金にもいろんな現れ方がある。そして、暴力もセックスも愛もお金も、アメリカほどぴったりと似合う場所を僕は知らない。このうちのふたつだったり3つだったりは、世界のほかの場所でもOKなのだけれど、4つ全部でストレートフラッシュを形作れるのは、たぶんアメリカだけだ。


■といっても、多くの人にとっちゃ「何それ?」ってことでしょうけど。