開けたら閉める

■E3にあわせて、PCをあわてて買い換えたおかげで、以前事務所メンバーからプレゼントしてもらったiPodが気軽に使えるようになって、ついでに「ハイパー」連載でお世話になっている松浦さんが深く関わっているレコミュニに入会して、曲をダウンロードして…

君の瞳に恋してる

■なにが原因なのか、よく眠れない日々が続いているのですが。 ■鈴木謙介『カーニヴァル化する社会』がとても面白かったので、彼の前著である『暴走するインターネット』をいまさら改めて読んでみた。で、いろいろ思うところがあったのだが、彼の師である宮台…

a material girl in the kiddy land

■あまり長い間放置しておくのはまずいよなあと思いながら、特に書くことも思い浮かばず、『スタジオボイス』のレビュー書きでバタバタとし、そのあとはすぐに『ハイパープレイステーション2』の準備が始まって、ひと段落ついたと思ったら去年に引き続きE3取…

それなりの愛で満たされてしまうのは罪かい?

■ビーチボーイズの『ペット・サウンズ』とバッファロー・スプリングフィールドの『アゲイン』は、僕にとって忘れることのできない作品――というよりも、むしろ体験なのだった。という話をしてみようと思う。 ■ホットロッドサウンドの代名詞的な存在だったビー…

サーバは要求を理解しませんでした

■春コミケにもふたけっと2にも行けませんでした。忙しいのはいいことだが、それは同時に罪だ。 ■ウエルベック『素粒子』のメインモチーフのひとつである「科学革命という“第二次形而上革命”」について、前書きで触れている中沢新一の「カイエ・ソバージュ」…

よく考えてみるまでもなく

■さっきからずっとテレビにマーサ・スチュワートが出てるんだが、誰かに似てるな誰だっけな、あ、そうか、レニー・ゼルウィガーだ。 ■『トップをねらえ2!』の、確か第1巻のパンフレットで、鶴巻監督が「“フラタニティ”というのは『フリクリ』にも出てきま…

僕が話す言葉の殆どはもう意味すらないよ

■時代劇専門チャンネルで『大江戸捜査網』第3シーズンが始まっていて、毎日楽しみで仕方がない。というのも、制作が日活から三船プロに移った影響か、非常にケレンの効いた70年代テレビ時代劇特有のワクワクが画面中に漲っていて、主演の杉良太郎も楽しそう…

んで『ブラック・ラグーン』の話

■前回『ブラック・ラグーン』をちらっと取り上げたのは、小難しい話をするときにマンガとかも一緒に取り上げておけば幅が広がって(るように見えて)、気が利いてるじゃーん。というわけでは全然なくて、触れておきたい内容があったからなのだった。書き終え…

カラフルハッピーマテリアルゴー

■宮台真司・仲正昌樹『日常・共同体・アイロニー』の始めんところをつらつら読みながら、最近ずっと同じことばっか考えてるんだなあ、と我ながら呆れる。『ブラック・ラグーン』のロックのセリフで言うなら「犬みたいに同じところをぐるぐる回って」る。しか…

やる気、でろー

■このお正月、実家に帰って何をやっていたかというと、毎日、ダラダラとテレビでお笑い番組をチェックしてました。たまに繁華街に買い物に出たり、ミニシアターみたいなとこでずっと観に行かなきゃと思ってた『雲のむこう、約束の場所』をようやく観たりもし…

文句は言わない

■もう先週の話になるんですが、ロフトプラスワンでやった「CONTINUE」のイベントに出演しました。てゆうか、あんなんでよかったのかよくわからんのですが、最後はもう全部、高橋名人に持っていかれた感がバリバリと。そっかー、みんな、そんなに80年代が好き…

思いついたようにときどき動く時計

■佐藤大さんと飲みの席で(といっても、彼は酒を飲まないんだが)盛り上がった「ダイナマイト関西」のDVDを観て以来、ずーっと筋肉少女帯のメジャーデビューアルバム『仏陀L』を探していて――というのも、バッファロー吾郎・木村明浩の出囃子が「オレンヂ…

『げんしけん』の空

■『ハイパーPS2』誌に映画評を書くために、ガス・ヴァン・サント『エレファント』を観直した(1回目は劇場でした)。で、唐突なようだが『げんしけん』のことを思い出した。 ■『エレファント』で最も印象的なのは、何よりもファーストカットの空である。仰…

「R25」と宗教

■駅なんかで配布されてるフリーペーパーに「R25」というのがあって(発行元はリクルート)、まあ時事ネタとか最近のオモシロネタとかをサクッとコラムにまとめてみました。みたいな内容なのだが、ふーんと流し読みしつつ、唐突に連想したのは菊地成孔がソロ…

この日誌のタイトルについて。

■本当はマイク・デイヴィスの『要塞都市LA』について書こうと思ったのだけれども、あきらかに自分のなかで整理がついてないことがわかったので、この日誌のタイトルについて。 ■連載のタイトルを考えたりするのは、すごく楽しい作業なのである。僕は10年近く…

『映画の魔』

■高橋洋『映画の魔』の素晴らしさについては、今売りの『映画秘宝』に掲載されている柳下毅一郎の書評でほぼ言い尽くされているように思うのだけれども、僕が個人的にこの本のなかで一番興味を持ったのは、高橋による「悲劇/喜劇」と「メロドラマ」の区分。…

『歌舞伎町のミッドナイト・フットボール』

■菊地成孔の新しいエッセイ集『歌舞伎町のミッドナイト・フットボール』――なかでも巻頭に収められたごく短い小説「ミスタードーナツのシュトックハウゼン」を読んで、なるほどと思ったことがあった。それは、僕がなぜシンセサイザー音楽が苦手で、ヒップホッ…

悪魔のミカタと甲賀忍法帖。

■お久しぶりです。と書くのも何度目だよって話ですが。だいたいこんなに更新しないページ、いったい誰が読むんでしょうね。 ■最近どんどんモノ忘れパワーが強くなりつつあり、ほぼ2徹の状態でbootleg!に行って、打ち上げも早々に引き上げ翌朝一番の新幹線に…

『下妻物語』を観に行く。

■どうにも調子があまりよくない感じが続いていて、あっちでイライラ、こっちでムカムカと妙に怒りっぽくなっている昨今なのですが、そういうときには映画を観るに限る。というわけでビデオで『ジュラシックパークIII』とか『ハンテッド』を鑑賞したり、はた…

マリア様がみてない。

■しばらく更新が止まってしまいましたが、その間にロスアンゼルスに行ってました。もちろん仕事(『ハイパーPS』誌と「PS.com」掲載のE3のリポート)で。話題のPSPなんかも現地で触ってきたんですが、そんなことよりも、向こうに滞在中からずっと日本語…

世界の中心で叫びたい日本語。

■ええと、4月30日にアンダーセル主催のイベント「bootleg! vol.2」が開催されました。大勢のご来場をいただき大変ありがとうございました。僕は、イベント開始直前にちょこっと設営をお手伝いしたのと、あとは楽屋に貼りついていただけなので、とてもスタッ…

インターナショナル・デートレイプ

■改めて読み返すと、すげえ煮詰まってる感じがする。といっても別にそんなにずっと怒ってばかりいるわけでもなく、ここ数日は急ぎの仕事もなく、自宅で原稿を書いたり、レコードを聞いたり、古本屋に行ったり、自炊したりしてるんですが。 ■このページタイト…

で、何が書きたかったかというと。

■今売ってる『CONTINUE』vol.15の、『グランド・セフト・オート・バイス・シティ』の記事になぜかあのピーター・バラカン氏が登場していて――この企画を編集長・林さんから聞いたときには今いちピンと来なかったのだが、実際に記事を見たら“ああ、なるほど”と…

冷蔵庫が壊れたっぽい。

■それにつけてもまったく頭に来ることばかりで、上で音楽の話を書いた途端に、レコードの輸入権なんて言語道断な法律が国会に提出されていて、法律で保護されなきゃ生きていけない業界なんて滅んでしまって構わないとか思う。といっても再生保証されていない…

『マンガ原稿料はなぜ安いのか?』

■僕には作品(小説でも評論でも音楽でも映画でもマンガでも)をある種の構造として接するという癖がある。そして、この癖の原因は、相原コージ・竹熊健太郎『サルでも描けるまんが教室』と蓮実重彦のいくつかの評論と、大滝詠一のファーストアルバムのライナ…

モジブリボン

■うちの近所のジョナサン、メニューの「ステーキ」がいまだに“アメリカン・ビーフ”になってるんだけど、本当だろうか? ■僕は今、『ハイパープレイステーション』と『ニュータイプ』、それに『コンティニュー』、と雑誌の仕事をメインでやっていて、それぞれ…

真夜中のファミリーレストラン

■深夜のファミレスが大好きだ。レンタルビデオ屋のAVコーナーと同じくらい好きで好きでしょうがない。「ファミリーレストラン」のくせにファミリーなんてどこにもいないところも好きだし、店員が超やる気なさげなのも好きだし、隣のカップルが「『ロード・…